8月25日、三重県総合博物館内レクチャールームにて58名の参加者を得て、「平和学習会」を開催しました。今年は連合平和4行動のうち沖縄を中心に、DVD上映と講演を行いました。
主催者代表で、国民運動検討委員会委員長の中村副会長より、「ひめゆりを語る時には避けては通れない言葉がある。ひめゆり学徒隊の板良敷良子さんが『もう一度、弾(たま)の落ちない青空の下で大手を振って歩きたい』と言った言葉で、結局青空の下を歩くことができないまま命を落とした。この世界の中から弾(たま)を落とす人がいなければ実現できることで、私たちは弾(たま)を落とすことのない世の中をつくっていかなければならない。」と挨拶しました。
学習会の講師には、連合本部総合組織局長の山根木晴久さんを招き、『連合の平和運動について』のテーマで講演を受けました。連合がなぜ平和運動に取り組むのか、これまでどのような取り組みをしてきたのかなど、沖縄・広島・長崎・根室のそれぞれの取り組みと課題について説明がありました。「今年で戦後73年になり、戦争を経験した方が高齢となり直接話が聞けなくなってきたが、戦後80年には恐らく聞くことができない。戦争の実相や現状を伝えることが最大の課題である。自分たちが平和を守るために何をすればいいのかを考えてほしい。」と締めくくりました。
また、講演の途中には、ひめゆり学徒隊が沖縄陸軍病院に看護要員として強制的に動員された女子生徒と引率教師のことが描かれたDVD「アニメ ひめゆり」を視聴しました。参加者からは、「労働組合が平和運動に取り組むことがよくわかった」「平和の実現への思いが強くなった」「伝えていく大切さを感じた」などの感想がありました。
連合三重は、今年の平和運動のテーマ「語り継ぐ戦争の実相と運動の継続で恒久平和を実現しよう」に向けて、継続的に平和運動に取り組んでいきます。