8月24日、国民運動検討委員会委員11名で「立命館大学 国際平和ミュージアム」の視察学習会を行いました。
立命館大学は太平洋戦争の時代に約3,000人の学生を戦場に送り、約1,000人の命を失う体験を踏まえて教学理念を「平和と民主主義」とし、25年前に世界で最初に唯一の「大学立の総合的な平和博物館」として「国際平和ミュージアム」がスタートしました。
まず、ボランティアガイドより館内の展示物を見ながら戦前、戦時中、戦後の説明を受け、戦争の実態を通して平和な世界を守るために、何をしなければならないのかを考える機会となりました。
その後、東京農業大学専門部農業拓殖科学生だった、村尾 孝さんの講話による「平和講座(語り部学習)」を受けました。戦争中に満州(中国)へ渡り農業実習を受け、終戦後に満州から逃避行して昭和21年8月末に舞鶴へ帰ってきた体験談を聞きました。
村尾さんは、「第二次世界大戦で約310万人が亡くなった。そのうち兵士は230万人が亡くなったが戦闘ではなく半数以上が餓死している。平和はきれいごとではすまされない。いま、世の中が変わろうとしているので、その変わり目を逃さず見ていてほしい。皆さんは労働組合の力で、永遠の平和をかみしめて大切に守ってもらいたい。」と最後に締めくくりました。
今回、施設見学と語り部学習を通じて戦争の実相を学び、「平和の大切さ」や「継承運動の大切さ」の重要性を再確認することができました。連合三重では引き続き、国民運動検討委員会を中心に、労働組合としてできる平和運動に取り組んでいきます。