連合本部が社会保険労務士による不適切な事案の是正を求め、5月に厚生労働大臣、7月に全国社会保険労務士連合会へ要請を実施したことを受け、連合三重では9月20日に三重労働局、9月26日に三重県社会保険労務士会に対し、要請書を提出しました。
連合は、2005年の社会保険労務士法改正以降、社会保険労務士が団体交渉に不当に介入することで問題が生じていることを受け、社会保険労務士の団交への不当介入の是正などを求めてきました。2015年末には「100%会社の味方」と称した不当な情報発信などを行うことが社会問題化し、2016年4月に連合は、『正常な労使関係を損なう社会保険労務士会の不適切な行為に対する連合の取り組み』を確認して、8月から全国の地方連合会で要請行動を展開しています。
要請の主な内容は、①労働紛争時か否かを問わず社会保険労務士による団体交渉への不当な介入の防止に向けた指導徹底および啓発を行う。②社会保険労務士による不適切な情報発信事案の防止に向けた指導徹底及び啓発を行う。③違法な内容を含む就業規則が作成されている状況について指導徹底を図る。などとなっています。
労使に関わる問題は、健全な労使関係のもとで労使自治によって自主的に解決されるべきであります。今回、三重労働局や三重県社会保険労務士会との懇談では、三重県内で正常な労使関係を損なう社労士の不適切な行為が起こらないよう求めるとともに、意見交換を行いました。