7月18日、国民運動検討委員会の13名で、平和と命の尊さを学び、防災対策意識を深めるため、「戦没した船と海員の資料館」と「人と防災未来センター」を訪問し、視察学習会を開催しました。
まず、全日本海員組合が運営している「戦没した船と海員の資料館」を訪問しました。ここでは、第二次世界大戦で民間船が戦地への輸送船として兵員・武器・弾薬など、軍需民需物資の輸送ために民間の船員の尊い生命を奪われてしまった歴史について説明を聞きました。
館内には昭和16年12月から昭和20年8月までに戦没した船舶の写真が展示され、三重県の戦没船員は1,430名と記録されていました。また、米軍機の爆撃を受けて被弾炎上する船の写真を見て、「写真を見ていると、本当に切なくて胸が苦しくなってきます」と声を詰まらせながら説明を受けました。
次に、「人と防災未来センター」へ行きました。まず、「1.17阪神淡路大震災」のシアターで当時の様子を再現した迫力ある映像と音で震災の凄まじさを体感しました。続いて震災から復興までの道のりを、映像や写真などの展示物を見て学びました。
その後、「3.11東日本大震災」のこころのシアターの映像や証言などを3D映像で見学しました。
最後に、語り部による震災時に体験談学習を受けました。語り部の方は元市の職員で、最前線で復旧活動に携わった話しを聞きました。災害発生時の初動体制には何をすべきか、被災者にはどういうニーズがあるのか、また、地域のつながりや助け合い、ボランティアの重要性などについて話を聞き、改めて、私たち自身が平素から何を心掛けておかなければいけないのか、私たち労働組合にできることなどについて学びました。
今回の視察学習会では、多くの民間人を巻き込んだ戦争の惨劇、災害発生時の対応や平素の心掛けなど、多くのことを見て聞いて学ぶ機会となりました。連合三重は、このことを一人でも多くの方に伝える「継承運動」として、引き続き取り組んでいきます。