連合三重は、各労働組合が2020春季生活闘争の要求書を提出する2月に、三重県経営者協会、三重県商工会議所連合会、三重県中小企業団体中央会、三重県商工会連合会、三重県、三重労働局に対して「2020春季生活闘争に関する要請書」を提出し、意見交換を行ないました。
要請書には「長時間労働の是正と均等待遇の実現」「人財育成と教育訓練の充実」「ワークルールの推進」「ジェンダー平等・多様性の推進」などの項目を記載しました。また、三重県、三重労働局に対しては「中小企業・小規模事業者を支援する相談体制の充実と助成金の制度についての周知」「三重県最低賃金873円の周知と遵守」などを掲げました。
吉川会長からは、「底上げ」「底支え」「格差是正」を前面に掲げ、7年連続で賃上げを求め、格差是正に取り組んでいること。今年の春闘は、労使だけの問題ではなく、組織の有無に関わらず、社会全体で考える問題であることから「みんなの春闘」としていることなどをアピールしました。
経営者団体・経済団体、行政からは働き方改革やジェンダー平等・多様性について共通の認識であると回答をいただきましたが、新型肺炎の全国的な広がりや経済状況の先行きを心配する意見をいただきました。
鈴木知事からは「要請を重く受け止め、施策に活かしたい」「中小・小規模事業の支援を通じ、安定化を図り、働く人を守っていく」など決意が述べられました。
引き続き連合三重と各地域協議会は、三重県内にある12か所の商工会議所へ「2020春季生活闘争に関する要請書」の提出を行なうとともに、地域におけるさまざまな課題などについて意見交換を行ないます。