6月14日、中小労働委員会と三重労働局安全衛生労使専門家委員から17人が参加してコマツ粟津工場(JAM)を訪問して、事業所見学を行いました。
まず、コマツユニオン北陸支部の北瀬支部長より挨拶をいただいた後、工場設立から現在に至るまでの経緯や、粟津工場で生産する機種の65%が海外に向けて出荷されること、日本だけでなくアメリカ、ヨーロッパ、アジアなど世界各地に製造拠点をもって重機を製造していることなどの説明を受けました。
その後、新組立工場にてホイールローダやモータグレーダの組立作業を見学しました。この組立工場は、省エネ機器を使って電力使用量を半減し、全面ピット構造を採用して電源や配管、組立設備を地下のピット内に設置することで床上をフラット化して作業効率を上げる工夫がされていました。
続いて、安全道場の見学を行いました。安全道場は、危険作業を疑似体験できる研修場で社員は毎年必ず受講しており、ヘルメットのかぶり方や作業服の正しい着方、タコ足コンセントのショート、高所作業の安全体験、挟まれ体験などをすることができます。また、災害事例の再現と安全対策の映像を見て学習をするコーナーもあり、担当者から詳しく説明を受けて、改めて「KY(危険予知)」について学ぶことができました。
最後に質疑応答や意見交換を行いました。労使で働きやすい環境づくりをめざし、残業はほぼ0、年次有給休暇取得日数は19日(付与日数は20日)、女性は結婚や出産を機に辞めることなく活躍しているなど取り組み紹介がありました。
今回の視察学習会では、安全衛生や働きやすい職場づくりについて先進的に取り組まれている事業所見学を通じ、それぞれの組織で持ち帰り労使で情報を共有するとともに、今後の取り組みにいかしていきたいと思います。